30代の青年海外協力隊 陥りがちな落とし穴

30代の青年海外協力隊 陥りがちな落とし穴

こんにちは

でぇーちさん(@daichioka)です。

また協力隊関連のお話です。

青年海外協力隊の参加資格は20歳~40歳。

こうしてみると結構幅広い年代ですね。

訓練に参加してみると、本当に幅広い年代、様々なバックグラウンドが居て、自分の人生では交わることが無かったであろう人達と知り合えるのは大きな魅力だと僕は思っています。

自分もそうでしたが、30代を超えた社会経験が豊富な人達も結構参加します。

ということで、今回は30代で参加した人間が思う、30代の社会経験豊富な参加者が陥りやすいワナ」についてお話します。

※念の為予め断っておきますが、一口に青年海外協力隊・発展途上国と言っても職場環境も生活環境も人間関係も、任地によって全く異なります。あくまで僕個人が実際に参加して自分自身で感じたことや、他の隊員を見て感じたことだということをご理解の上、先を読んで頂けたら。

30代の参加者はこういう人多い?

それなりに社会人経験を積んで30代で協力隊に参加するという人は、組織の中でのキャリアを築いている場合が多いと思います。

で、大きく分けると

① 昔から協力隊に参加したいと思っていた

② 自分の人生を変えたい、新しい事にチャレンジしたい

この2つになるのではないかな、と思います。もちろん1,2両方という人も、それ以外の人もいるでしょうが。

 

   の人は大体、現職参加制度を利用すると思います。任期終了後、職場復帰出来る制度ですね。①で現職参加じゃないのは、所属している組織が現職参加制度を採用していないという場合や、職のアテがすでにあるという場合が多いでしょう。家族を持っている人も多いですから。

で、②の人は自分の組織での地位を捨てて来る場合が多いのではないかと。自分の人生に疑問を持っていて、参加することによって新しい道を開きたい、というような。30代になると、2年後の再就職のハードルがグッと上がりますからね。傍からみれば結構な冒険かも知れません。

30代の参加者にあるんじゃないかと思うこと

で、ここから僕の言う30代というのは主に②のパターンの方です。

30代になると知識も技術も経験もそれなりにあります。それらに裏打ちされた自信もあります。

だから、自分の持っている知識、技術、経験を伝えて、任地を絶対に良くしてやろう、人の為になることをしようという気持ちが「人一倍」強い人が多い気がします。何故かと言うと、若い世代に比べて時間もないし、帰国後の選択肢も少ないからです。極端な言い方をすると「人生を賭けて参加している」というか。

まあ、技術や知識を伝えるのが隊員の本分なんですがね、実際に任地に入ると、そういう次元の話ではないんですよね。技術云々以前の問題であるケースがかなりあると思います。

現地の人が技術習得に取り組む姿勢だったり、態度だったり、組織のあり方だったり、そういう根本的なところに大きな問題があり、それらを解決しないと、技術を教えた所で現場は絶対に良くはならないんです。

つまり、問われるのはそのアサインメントに関わる技術ではなく、やる気を出させたり、組織に機能をもたせたり、という部分が非常に大きいんですね。

 

ってことは、

「別に俺じゃなくて良くない?技術とか職種とか関係なくない?」

ということになります。

本気で任地を良くしたいなら、本当に必要なのは自分の培ってきた技術や知識じゃない、ということが実感として分かるんですね。

これは結構がっかりするものです。自分が自信を持ってイメージした2年後の「成果」と実際の活動があまりにもかけ離れているんだから。

で、次第に環境にも周りの人にも不満を持って最後までいい関係を築けなかったり、悩んでしまったり、最悪の場合、情熱を無くしてしまったりする、なんて、けっこうありがちじゃないですか?

 

根本的な、大きな問題に取り組み、改善を図るのは、絶対に自分一人だけでは無理です。周りにいる現地人の協力が絶対に必要。だから、まずは一緒に過ごしていく任地の人たちとの信頼関係を構築することが必要になってくるんですね。まず相手に情熱を持ってもらわないといけない。

そこら辺が上手な人や語学に長けている人はいいかも知れませんが、「技術や知識だけを売りにして来た人」はこのへんで苦戦する場合が多いのではないでしょうか。で、技術や知識は申し分ないけど、語学も苦手でコミュニケーションもそれほど得意ではない人、柔軟に対応できない人というのはやっぱり比較的30代に多いと思うのです。

新卒の子や20代前半の子は基本的に自分の技術や知識、経験に自信を持っておらず、経験の無さを負い目に感じている場合が多いです。しかし技術、経験が足りない事を自覚しているから(本当はそんな事ないんですが)、他の事で一生懸命カバーしようとするんですね。でも実際はそれ(技術・経験以外の部分)「こそ」が本当に必要なことだったりする訳です。

正直な話、僕の任地に関して言えば、技術面に限れば居酒屋のアルバイトレベルでも十分務まります。むしろコミュニケーション上手で元気なキャラクターの居酒屋のアルバイト君のほうが僕より上手く活動できたんじゃないのかな、とも思いますね。

まとめ

実際に任地に必要なのは、その職種の技術でも知識でもない場合が多い。その事を受け入れられず、上手く立ち回ることが出来なくなってしまう。

 これが、僕が考える「30代の参加者が陥りがちな落とし穴」です。

意外と軽い気持ちで2年間思いっきり楽しんでやろう、くらいに思っている人のほうが、活動が上手く言っているイメージはあります。

何をもって「活動が上手く行っているのか」はなんとも言えませんがね。本人が有意義な時間を過ごせるか、という部分かも知れません。

まあ、今どの位30代の参加者がいるのかわかりませんが、何人かは必ずこういう経験があったり、該当する人がいると思うのです。

だとしたら、こういうことはやっぱり事前に知っておいた方がお互いのためにいいと思うんですよ。

 ほんの少しの人でも、参考になったと思って頂けたならいいのですが。

協力隊に参加するには大きな決断が必要だったはずです。限られた貴重な2年間ですからね。少しでも有意義な時間を過ごして下さい。

 

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